導入事例
導入事例
尼崎市納税課収入整理担当では、市税等の収入管理や口座振替に関する処理をされており、市民の方々がスムーズに納税できるような取り組みを検討・実施されています。
・市税等の納付の口座振替登録件数が伸び悩んでいた
・口座振替依頼書による登録は、印鑑相違等の書類不備が発生すると煩雑な事務作業が発生していた
・繁忙期には、職員が残業して事務作業を行っていた
・Webで口座登録を受け付けることにより、利用者の利便性が向上した
・Web口座振替受付サービスの場合、印鑑相違等の不備が発生しないため、不備対応への時間が削減された
・余裕をもって事務作業を進めることができ、業務量を平準化できた
尼崎市は、兵庫県の南東部に位置し、神戸市・姫路市・西宮市に次いで県内第4位の人口46万人の市です。「ひと咲き まち咲き あまがさき」をまちづくりのキャッチフレーズとし、「あまがさきで、人々が、まちが、花を咲かせ、実を結び、種を残し、また次の花を咲かせていく。」という思いのもと、魅力的なまちづくりを進めています。
今回は尼崎市納税課の飯島さまにお話を伺いました。
―尼崎市様では2018年10月よりヤマトシステム開発の『公金収納支援サービス』を導入していただいております。導入に至った経緯を教えてください。
元々、税の徴収率を上げるために口座振替登録を増やすことが課題であり、口座振替登録を増やすための施策は行っていました。しかし効果が薄れてきたため、何か次の手を打たなくてはならないと考えていたところでした。
それ以外に、私たち職員が口座振替登録の手続きをする際にも、口座振替依頼書をお預かりし、内容をチェックし、不備があれば郵送し、修正していただき、再度もらいなおす、という煩雑な事務作業が発生していました。職員が残業をして対応に追われていたので、なんとかしたいという気持ちもありました。
その中で、ヤマトシステム開発さんのスマートフォンやパソコンを使ってWeb上で口座振替登録を完結できる仕組みは、魅力的に感じました。
―新しい施策を検討していく中で、なぜヤマトシステム開発のサービスを選んでいただけたのでしょうか?
私の前任者の頃からお声かけはしていただいていたので、サービスの存在は知っていました。尼崎市では、指定金融機関である三井住友銀行や尼崎市内に28店舗ある尼崎信用金庫、また、幅広い年齢層に支持されているゆうちょ銀行の3行の、全体における口座振替加入率が7割に及ぶことから、マルチバンクによるWeb口座振替受付サービスを希望しておりました。その点、ヤマトシステム開発さまは、NTTデータさまとの協業により、様々な銀行の利用ができるマルチバンク対応であるため、本市の求めるものと合致しておりました。
導入に向けて当初は私の所属する納税課が主体となって話を進めていたのですが、5科目まで導入コストが変わらないことから、他の課にもお声がけさせていただき、最終的には複数の課と検討しながら進めました。当初の段階から他の課も巻き込み一緒に進めていくことができれば、さらに導入がスムーズだったのではないかと思います。
―実際にサービスを導入したあとの効果について教えてください。
一番は、書類の不備が減った点です。ヤマトシステム開発さんのサービスを利用したWeb口座振替登録では、申し込み内容に不備があればその場ですぐエラーが表示されます。つまり、Web口座振替登録は基本的に不備が発生せず、すぐに庁内で入力作業へ進むことができます。その点における業務効率化はとても進んだと考えています。Webでの口座登録比率は平成31年度(令和元年)10月末時点で全体の23.4%であったため、口座登録件数全体の約5分の1の不備対応が不要になりました。
次に、事務作業の前倒しができるようになり、業務時間が平準化された点です。口座振替依頼書による登録の場合は、〆切のタイミングで依頼書を受領するため、職員が残業して作業に追われていました。サービスの導入後はWebで口座振替登録をしていただいた方の分の入力作業は先に終わらせ、その後に紙の申し込み分の対応を行う、という二段階に分けて作業を行うことができています。繁忙期を平準化できたようなイメージです。
―今後、YSDへ期待していることを教えてください。
ヤマトシステム開発さんの「公金収納支援サービス」はパッケージ化されており、システムとしての導入がしやすい一方、ある程度は自治体側でもメンテナンスできるような機能もあれば嬉しいです。ヤマトシステム開発さんが全国の自治体に展開する中で、今後も意見交換させていただき、一緒により良いサービスにしていければと思います。
所属・役職等は取材当時のものです。