導入事例
導入事例
サッポログループの中核である酒類事業を担うサッポロビール株式会社様は、「新しい楽しさ・豊かさをお客様に発見していただけるモノ造りを」を経営理念に、サッポロ生ビール黒ラベル、ヱビスビールを中心とした個性あるさまざまな酒類の製造・販売を行っています。2020年には「誰かの、いちばん星であれ」をビジョンに掲げ、ひとりひとりの心を動かす物語でお酒と人との未来を創る酒類ブランドカンパニーを目指しています。
今回は、営業統括部 営業支援グループ リーダーの向井様、営業統括部 営業支援グループの坂寄様へお話を伺いました。
左から サッポロビール株式会社 営業統括部 営業支援グループ リーダー 向井様
ヤマトシステム開発株式会社 ソリューション事業本部 ビジネスソリューション部 中嶋
サッポロビール株式会社 営業統括部 営業支援グループ 坂寄様
(向井様)
我々が所属している営業統括部 営業支援グループのミッションは、営業部署の支援をすることにあります。請求関連や各種マスタ設定など、営業関連の業務集約・効率化も大きな役割の一つです。
(坂寄様)
使用済のサッポロビールギフト券の集計に関しても営業支援グループで担当しています。サッポロビールギフト券は1970年6月から販売されていました。お客様に贈答用としてご利用いただいておりましたが、消費者のライフスタイルの変化と、サッポロビールギフト券の販売・運用に関する諸経費の増加に伴い、やむなく2009年に販売を終了しています。
ただ、サッポロビールギフト券はお客様の利便性確保のため利用期限を設けない形で販売をしていました。そのため、販売を終了した今でも、特約店様経由の回収・集計の対応が必要になります。この中でも特に集計の部分に課題を感じていました。
当初は使用済みサッポロビールギフト券の集計は社内で内製化していました。全国の主要拠点、複数でそれぞれ対応をしていた形です。どうしても属人的業務になってしまい、ミスが発生しやすい状況になっておりました。また、人材確保や業務スキル・知識を継承していくという面でも課題を感じていました。複数の拠点でそれぞれ対応をするため、業務効率もあまり良くはなかったと聞いています。そこから、外部への委託を検討し始めたという経緯があります。
(坂寄様)
ヤマトシステム開発の商品券集計支援サービス(以下「当サービス」と記載)を導入するにあたり、リスク対策及び運用体制の構築・維持のコスト等を含めて検討しました。トータルコストの優位性があったため、当サービスの導入を決めました。
(向井様)
コスト面が導入の決め手ではありましたが、導入に際しては運用設計から入っていただき、マニュアルも提供いただくなど品質の高さに信頼を感じました。特に大きい効果は1正確性、2業務生産性、3情報共有力にあると考えています。
正確性の高さについては、導入してからこれまで8年間、日々集計をしていただく中で、業務ミスがない状況を継続していただいていることに感謝しています。業務生産性についても、高い処理スピードを維持してくれています。この品質を自社の運用で保とうとすると、人材を確保し、さらに業務スキル・知識を維持する必要があります。結果、業務の継続が難しくなるリスクが発生します。それを考えると、非常に大きな効果と考えています。なお、社内で当サービス導入に関する反応は全くありません。これは悪いことではなくむしろ逆で、委託を通じて何もトラブルが発生していないということです。業務を委託する側としてこんなに嬉しいことはありません。
(坂寄様)
情報共有力の高さについては、FAXやメールベースでのやり取りから、ノーコードツールで開発したアプリ上でのやり取りへの変更を提案してくださった点も評価しています。おかげでやり取りの履歴を簡単に確認することができていますし、お互いに不明点を確認したり業務の状況を共有したりといったことがしやすい環境構築ができていると感じます。両社の担当者・関係者が「知らない」ということが大きなミスにつながると考えているため、ミスを防ぐための手段として非常に有益です。こういった方法については、ヤマトシステム開発から提案いただかなければその便利さ・有益さに気が付けなかったと思います。ヤマトシステム開発は営業担当者・運用担当者ともに提案力が高くレスも早く、委託元企業に向き合う姿勢が素晴らしいです。
このように、当サービスの導入においては、単に我々が一方的に業務を委託するという形ではなく、両社で業務スキル・知識を共有し合うことでサッポロビールギフト券の回収・集計という一つの業務を作り上げています。個人的にこれは企業間の垣根を超えた新たな業務委託の形ではないかと思っています。ヤマトシステム開発が委託先であるという感覚があまりなく、社内の信頼できる他部署と仕事をしているような感覚です。重要で止めることのできない業務こそ、他社へ委託し業務継続を図るべきと当サービスの導入を通じて感じました。業務委託をする側として、ヤマトシステム開発のような企業の存在は大変ありがたく感じています。
(向井様)
ギフト券は金券であり、高いレベルの管理が求められています。内部統制の観点でも、ギフト券を社員が直接手に取って管理するというのはふさわしくないと思います。このような業務は外部委託を検討すべきではないかと感じますし、回収・集計といった部分に関して言えば特にオリジナリティを追及する必要のない部分であると思いますので、特に自社でギフト券を発行、回収・集計をしている企業には当サービスはおすすめです。
たとえばサッポロビールギフト券の回収・集計のような業務においては、今も昔もやはり人材の確保が難しい課題であると感じます。企業はこのような厳しい環境下で業務水準の維持・向上に取り組むことが求められます。このような課題の解決策として、業務委託は効果のある選択肢であると言えます。今後とも、ヤマトシステム開発との連携を深めていきたいと考えています。
当サービスはサッポロビール様とお取引様をつなぐ重要な業務の一端をお任せいただいております。
昨今あらゆる業界で課題とされている労働力不足に加え、商品券を扱う業務は特に内部統制という面からも外部委託という形が標準化していくことが望ましいと考えています。
そのような重要な業務の一端を担うパートナーとして期待に応えられるよう、今後もサービスのブラッシュアップを進めていきたいと思います。
(ソリューション事業本部 ビジネスソリューション部 中嶋 彩智)